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資産の変動と収支 - やさしい経済 #9 - KazMuzik Blog
2008-04-07 00:33




今までは、ある一定期間における収入と支出という観点から見てきましたが、ある時点での資産(現金や銀行口座の残高)や負債(借金やローン)の状況を把握しておくことも大切です。また、資産の変動と、収支は密接な関係があります。

例えば、3月末に $2,000 の口座残高があったとします。4月は $1,000 の収入があるけど、それ以上の $2,500 の支出があるとします。その月だけでみると、$1,500 不足しますが、銀行口座から、その分引き出すことにより、不足分をまかなうことができます。一方、4月末の口座残高は、$500 に減少してしまいます。

また、同様の状況で、収入が $3,000 あれば、$2,500 の支出をまかなった後に $500 残り、それを入金すれば $2,500 と残高が増加します。つまり、次のような式が成り立ちます。

(今月の収入) - (今月の支出) = (今月の収支) = (今月末の資産) - (前月末の資産)
1000 - 2500 = -1500 = 500 - 2000
3000 - 2500 = 500 = 2500 - 2000

#4 でみたように、収支の差がプラスであれば、ローンの返済にも充てられ、負債が減少するわけです。

(収益) = (資産の増加) or (負債の減少)
(損失) = (資産の減少) or (負債の増大)

これらをきちんと管理するには、複式簿記が便利です。簿記というとむずかしいイメージがあるかもしれませんが、子供のときにつけていた「お小遣い帳」や主婦がつけていたりする「家計簿」を発展させたものです。ただし、これらは単式簿記といって、ひとつの項目、たとえば現金の残高に注目して、収入や特に支出に注目して記入していきますが、複式簿記では、上記の資産、負債、収入、支出を借方(debit, 左)と貸方(credit, 右)に記入していきます。会計年度の終わりに、これらを合計して、1年の収支には損益計算書(P/L)、年度末の資産や負債の状況に関しては、貸借対照表(B/S)という表に集約されます。

あるレベル以上の法人には、この複式簿記が義務付けられています。ビジネスがある程度の規模になれば、経理担当の専任者が必要になるかもしれませんが、ある程度の会計の知識はもっておくといいと思います。特に個人で事業を始める場合は、必須かもしれません。

簡単にまとめると、利益をあげることができれば、資産を増やすことができるますが、逆に、損失を続けていけば、負債が増大していって、最後には経済活動を行うことが不可能になり、個人の場合は破産、法人の場合は倒産ということになるわけです。結果的には当たり前のことですが、これをきちんと数字で把握しておくことが大切です。

Tags: tax